このほど、「平成23事務年度における法人税の申告事績の概要」が国税庁から発表されました。

《黒字申告割合は２５．９％となり、過去最低であった前年度に比べ０．７ポイント増加し、４年ぶりに上昇となりました。》

上昇したとはいえ、74％の会社が赤字申告なのが実態です。

なんとか黒字に持っていきたい、赤字体質から脱却したい、そう考えておられる社長さんも多いと思います。
われわれ税理士の仕事においても、納税額を少しでも抑えてほしいという相談はほとんどなく、黒字にしたいという相談が増えてきております。
売上増がなかなか困難な状況下の現在、経費節減のヒントを考えていきたいと思います。


まず、銀行預金について考えます。
定期預金があるでしょうか。
おありなら、今度は銀行からの借入金はございますか。

借入金がなければ結構ですが、おありなら定期預金を返済に充てましょう。
銀行との付き合いや担保に入っていることもあろうかと思いますが、いくらかでも返済してください。
借入金の利息と定期預金の利息を比較してください。
銀行を儲けさせる必要はありません。

借入金の利息は直接営業に関連するものでないだけに無駄に払っていないか見直す必要があります。